まどマギ劇場版新編感想

 


この記事には劇場版新編のネタバレが多分に含まれております。
ネタバレを見たくない人は記事を読まない事をお勧め致します。

今年の春にやった劇場版、そして先日公開された劇場版新編。
いずれもまどマギという作品、ファンにとって
良い作品展開であったのではないでしょうか?

その両者の中でも新編である[叛逆の物語]はとりわけ見応えのある作品になったと思います。

  
この記事に書こうと思うことは主に3つです。

・劇場版の構成(私がそうであろうと思ったもの)
・感想
・次またに見る時どうしたいか


[劇場版の構成]

まずこの物語は春にやった劇場版の続編です。
これは新劇場版パンフレットにも明記されています。

前劇場版の最後で、まどかは全ての魔法少女の救済を祈り、
それは全世界に遍く広がる理となりました。
またその結果、まどか自身は実体を持たない概念と化しました。
そして、その理の世界で
まどかの記憶を唯一正統に保つ少女ほむらは新たな敵である魔獣と戦っています。
これが前編の続きである、新劇場版の世界設定の元となります。

この構成紹介では
大きいポイントで簡単に流れだけを説明します。
見た人は多分見なくていいと思います。


マミ、まどか、さやか、杏子の4人は
見滝原市のナイトメア*を退治する魔法少女のチームである。
そこに新しい魔法少女ほむらが加わる。

5人になりナイトメア退治は捗るものの、
そんな中ほむらはこの見滝原市に違和感を感じ、
この世界が異質なものであることに気づく。

その世界の実態は魔女化したほむらの結界であり、
またその世界はキュウべぇによって意図的に作り出されたものでもあった。
それを予期していた他の魔法少女(さやか、杏子、ベベマミ)はほむらを助けに来る。

ほむらはその助けのおかげで、理の救済にありつくことが出来るが、
理であるまどか(アルティメット)*の救済を拒むと同時に理の一部*を書き換える。
そしてほむらは悪魔化。

全世界が理の書き換えられた世界と変容する。


*ナイトメア:魔女・魔獣とは異なった存在。魔法少女の戦うべき相手。
*まどか(アルティメット):①、②のとは異なるまどか。概念と化し、それを自覚している状態。
(アニメ最終話のまどかと言ってもいい気がする)
*理の一部:特にいえば鹿目まどか本人の情報。


[感想]

上記には大きく5つに分けて書きましたが、
大きく2つに分けたら、①~③が前半、④⑤が後半だと思います。
素晴らしい構成だと思いました。

前作作品のテーマとは変わり、新編としての面白みを感じました。

前半はアニメーション作品として、またまどマギファンとして
楽しめる内容だったと思います。
前編では叶わなかった5人での魔法少女らしいチーム、ナイトメア退治。
5人の変身シーンも魔法少女のものの定番を押さえていてファン心をくすぐるものだったと思います。
独特ではありましたが、可愛くて良かったと思います。
印象に残ってるのはシーンはさやかとほむらの会話。
さやかってこんなかっこいい役回りだっけ?・・こういう使い方してくるのかと。
そして魔女化したほむら。(ゲーム版からの情報では名前はホムリリィというらしいですね)
初見、2回目までもあの魔女化には驚き、恐怖しました。

(これ・・・。)

後半は一作品として、一人の視聴者として、物語の展開に驚かされました。
ほむらの悪魔化や世界の改変という一気に畳み掛けるような展開、
けれどもファンの期待を裏切らない展開は流石はだと思いました。

ここで少し他からの引用を自分なりに紹介しようと思います。
(どっかのまとめサイトで見ました。引用元わかんなくてごめんなさい。)

暁美ほむら悪魔化の理由」
"魔法少女の"暁美ほむらにとっては
もはや希望はプラス、絶望はマイナスではない。

彼女の希望である契約はまどかを救う事であり
彼女の希望は鹿目まどかそのものであった。
であるからして、まどか(概念化した)に近づくという観点から見れば
本来絶望である魔女化でさえもこの時間軸上ではもはや希望なのである。

希望、絶望は差し引きゼロ。
そんな魔法少女にとっては当たり前の常識さえ覆してしまうほむらは極め付けのイレギュラーであり、
悪魔にさえ昇華してしまえるのである。


この考察を見た時、理屈としてありだなと思いました。

これは製作者のアイデアとしてあったのかは分かりませんが、
視聴者側の想像を掻き立てる、世界観や設定、新編としての展開は
さすがまどマギだと痛感しました。
これがまどマギが人気な理由の一つであると思います。


・[次またに見る時どうしたいか+愚痴色々]

まだ私は2回しか見てないので、
ですのでまだまだこの作品を楽しもうと思っております。
3週目がフィルムコマ配布なのでそこに行こうかなと。
舞台挨拶はあすみん来てて新鮮でした。




本題に戻します。

個人的な諸々の考察は大体一旦は終わっているので、
次からは細部を鑑賞することに専念しようと思います。
具体的には以下の点を実践したいと思います。

・背景を見る(キャラを見ない)
・セリフを覚える
・出てきたアイテムを覚える。

背景を見るのは単純なアニメーションとしての評価をしようと思うからです。
今作はほむらvsマミなど動きがあるシーンがありましたのでそこを細かく見ていきたいです。
セリフを覚えるというのは各所のセリフのつながりを把握するのに有効な手段だと思ったからです。
セリフというのはキャラがキャラ自身の気持ちを表現するものです。
私はそれを物語を解き明かす時の一番のカギだと考えています。
出てきたアイテムを覚えるというのは象徴的なものを解き明かそうという試みからです。
例えば、ほむらが魔女化した時に使い魔がもっていたトマト、本体がもっていた蓄音機など。
(皆さんの間ではもうだいぶいくつかの可能性が示されたりしていますが)
このようなものを解き明かすのもまた一興であり、新たな見方を発見する糸口になると思います。





そんなんです。




とても長くなってしまいました。
駄文ですが読んで下さった方、ありがとうございました。